2023.6.27
Gold Bar at EDITION

BOMBAY SAPPHIRE Premier Cru COCKTAIL COMPETITION

FINAL
ファイナル大会レポート

Finalists

  • 櫻井 大貴さん
    Cocktail Bar Raven(東京都)

  • 谷岡 敬道さん
    CICON ROOFTOP BAR by NOHGA HOTEL KIYOMIZU KYOTO(京都府)

Winner's Prize

  • イギリス研修ツアー(ボンベイ・サファイア ラヴァーストーク蒸溜所・ロンドンでのバー巡り)

Judges

  • 浅野 陽亮氏

    ザ・リッツ・カールトン京都 ザ・バー ヘッドバーテンダー
    「バカルディ レガシーカクテルコンペティション 2020」日本大会優勝

  • 諏訪 綾子氏

    アーティスト・food creation 主宰
    「食」の新たな価値を追求する、フードアート界の先駆者的存在

  • 千原 徹也氏

    アートディレクター/株式会社れもんらいふ代表

次世代のスタンダードとなり得るクリエイティブなジンカクテルを募るべく、初めて開催した当大会。

多数の応募の中から審査を突破した3名のファイナリストによるカクテルパフォーマンスは、
いずれも『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』の哲学や特徴が活かされた、
ハイレベルかつ見るものの創造性を刺激するような内容でした。

優勝者は『Grace Dew』を創作した加藤晋悟さんに決定

ひらめきとアイディアをもたらす恵のひと雫

加藤晋悟さん / Grace Dew

大地の恵みを最後の“1滴”にまで凝縮させた『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』は“1粒”のサファイアが描かれた気品あるボトルと、快活に広がるアロマによって“1%”のインスピレーションを授ける存在である…そうした考えから、1粒、1滴、1%を掲げたカクテルを考案したのが、奈良から世界に羽ばたく名店で腕を磨き続ける加藤さん。

ブランドが推進するサスティナブルに合わせ、レモンの皮などを再利用した自家製シュラブを使用し、レモンの味わいを印象付けるべくアールグレイのムースをフロート。そして、1粒のサファイアのように、ブルーキュラソーをひと雫垂らすことで、味わう人々にインスピレーションの恵をもたらしたいという願いが込められた『Grace Dew=恵のひと雫』は完成。

情熱的で力強いパフォーマンスによって見る者を魅了し、見事優勝を果たした加藤さん。優勝発表後には「これからもボンベイ・サファイアが掲げる“かきたてる創造力”をお客様にお伝え出来るように努力を続けます」と、今後の意気込みが語られました。

Winner's Cocktail

Grace Dew(グレイスデュー) / by Shingo Kato

Recipe
  • 1 ボンベイ・サファイア プレミアクリュ 40ml
  • 2 ベネディクティンDOM 10ml
  • 3 シトラスシュラブ 20ml
  • 4 アールグレイティーフォーム 15g
  • 5 ブィスコースティブルーキュラソー 1drop
method

1.2.3の材料を全てシェイカーの中に注ぎ、氷を入れてシェイク。
ストレーナーで漉しながら、グラスに注ぎ4をフロートさせて5をドロップして完成。

【シトラスシュラブ】

レモンのハスク200gに対し砂糖を同量入れて、潰しながらレモンのオイルを抽出。その後マンダリンビネガーを100ml加えて冷蔵庫で1日寝かせて完成。

【アールグレイティーフォーム】

アールグレイティー260mlにシロップを40mlと粉ゼラチン3g、卵白1個を全てエスプーマの中に入れて振る。冷蔵庫に2時間程入れて泡を固定させて完成。

【ブィスコースティブルーキュラソー】

ブルーキュラソー50mlにデキストリンを5g入れとろみをつけています。
商品名は、(とろみエール)という誤嚥を防ぐ介護向け食品です。

せわしなく過ぎる日々にひとときの癒しを

櫻井大貴さん / descanso del granjero

東京・小岩からその名を轟かす新進気鋭のバーで活躍する櫻井さんが考案したのは『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』のキーとなる素材である、スペインムルシア地方のレモンの生産に勤しむ農家たちのティータイムを表現したというカクテル。

現地でティータイムに親しまれているハーブティー、マンサニージャ・コン・ミエルから着想を得て自家製したシロップと、シェリー酒のマンサニージャ・パサダといった2つの異なるマンサニージャを活用。落ち着いたトーンでカクテルのストーリーを伝えながらメイキングを進めると、仕上げに、ムルシア地方の農家への敬意の表れだというレモンリーフを飾り、スペイン語で“農家の休日”を意味する『descanso del granjero』が完成。

レモンの風味を最大限に活かしたというカクテルは、ひとときの癒しを求めるティータイムに相応しい一杯となりました。

様々なクルーが紡ぐ、サファイアブルーに輝く一杯

谷岡敬道さん / SAPPHIRE CREW

京都の新たな名所となるバーのヘッドバーテンダーとして、日々創造力を働かせている谷岡さんが考案したのは『ボンベイ・サファイア プレミアクリュ』を象徴するサファイアブルーを表現したカクテル。

当商品のキーとなるレモンの産地を目にしたとき、トマトやオニオン、オリーブなどを和えたムルシア風サラダが頭に浮かんだという谷岡さん。このサラダから着想を得て、透明に仕上げたトマトとオニオンの自家製ジュースを副材料のキーとして使用。さらに、サファイアブルーを表現するべくブルーキュラソーも加えてシェイク。美しい手捌きで淡々とメイキングを進めると、オリーブとオニオンをローストしたパウダーをあしらったグラスに、青い輝きを放つ液体が注がれ、いよいよ完成。

各素材に携わるクルーたちの創造性と思いを繋ぎ合わせたカクテルだからこそ『SAPPHIRE CREW』と名付けたと谷岡さんは訴えました。

一杯のカクテルに込められた創造力の高さが感じられた今大会。

3名の審査員は「デザインが素敵なものは、やはり中身も素敵なのだと感じさせられました(千原徹也さん)」「ファイナリストの3名は、書類選考の時点で圧倒的なクリエイションだと感じました(諏訪綾子さん)」「それぞれが独自のコンセプトを持っていた中で、加藤さんのカクテルは自分らしさがとても良く表現されていました(浅野陽亮さん)」と大会を総評しました。

一方で、惜しくも優勝を逃した櫻井さんと谷岡さんも収穫があったと話し、当大会の開催が有意義であったことを感じさせました。